「名犬チロリ」大木トオル著を読み聞かせした感想です。
  • 子供の年齢:12歳
  • 読み聞かせの時間:20分×5日間
  • 読んだ日:2019年9月
  • メインテーマ:野良犬のチロリが日本で初めてのセラピードックになるというドキュメンタリー。苦難の後に、人を癒す仕事をやりとげたチロリの犬生に感動します。動物の大好きな娘たちは、途中から結論が気になって自分たちで読んでしまいました。

見た目も不格好な野良犬チロリ

チロリは、著者がたまたま自分の飼い犬を散歩していたときに見つけた野良犬でした。

見つけた時は、ボロボロの首輪が食い込み、片足も不自由。あきらかに飼い主からひどい扱いを受けていた様子だったと言います。

空き家で5匹の子犬を必死で守り育てていたというのです。

もう少しで殺処分に

著者や子供達の努力で子犬たちは、里親が見つかったのですが、肝心のチロリの里親が見つからず困っていたところ、なんとチロリは動物愛護センターに連れていかれ、もう少しで殺処分されそうになります。

大型犬のリーダーになったチロリ

必死の思いでチロリを救いに行った著者は、チロリを引き取ることを決心します。

実は著者は、犬のハンドリング(とりあつかい)のプロ。6匹もの大型のシベリアンハスキーを飼っていたのです。

そこで小型のチロリが一緒に暮らせるか心配していたのですが・・

人生でいくつも苦難を乗り越えてきたチロリ。最初は散歩についていくのも大変だったのに、どんなつらいトレーニングも乗り越え、みるみる力をつけ、最終的に自分よりずっと大きな犬たちを従えるリーダー格になったというのです。

チロリの秘められた才能

ある時、新参者だったチロリに優しく接していたブラニガンという犬が癌になってしまいました。

するとチロリは、弱ったブラニガンに合わせてゆっくり歩いたり、亡くなる前はずっと添い寝をしていたというのです。

その様子をみて、著者はチロリの中に「セラピードック」としての光る才能を見たのです。

チロリは強いだけではなく、優しい思いやりのある犬だったんですね。

日本で初めてのセラピードックとして活躍

著者は、チロリの才能を見抜き、日本で初めてのセラピードックとして訓練を施します。

そして、数々の老人ホームで、障害をもつ高齢者の心をいやしていきます。

チロリのチャームポイントはアイコンタクトとほほ笑んだように見える表情。最初は固くなにチロリを拒んでいたお年寄りも、何度か会ううちに必ずチロリに心を許しました。

そして、チロリに撫でるために、言葉を発せられるようになったり、立てるようになったり魔法のような効力が次々と現れました。

時には、わがままなお年寄りに乱暴されても、落ち着いて対応したチロリ。やはりそれまでの人生経験からどんな苦難にも負けない強さが培われていたんですね。

13歳で癌で亡くなる

チロリは8年もの間セラピードッグとして活躍し、推定年齢13歳になりました。人間でいうと70代。身体が弱ってきた時にとうとう癌になってしまいました。

最後は、親友のピースに寄り添われて亡くなりました。

寄り添うことの大切さ

この本を読んで、人間にとっても犬にとっても「寄り添う」ことの意味の大きさを教えてもらった気がします。

ただ寄り添う。それはシンプルだけれど、ものすごい効果のある治療なんですね。

小さい頃から動物を飼うことの意味

話は我が家の話になりますが・・我が家の娘たちは、動物が大好き。
この本は、犬の話というだけですごい喰いつきでした。

実は、我が家は次男(5人中三番目の子)が産まれた時に犬のモモを飼いました。

それ以来モモはいつも我が家の子供達と一緒。年2回の1週間のキャンプも勿論連れていきます。

幼児がいるのに動物を飼うのは確かに大変なのですが、子供達がどんな動物と出会っても喜んで興味を示す様子を見ると、やはり幼い時から動物と接することの意味は大きいと感じています。

モモは今年(2019年)14歳。ちょっとお転婆犬だったのが、おばあちゃんになりすっかりおとなしくなりました。子供達は、それがまた愛おしく感じるらしく以前にもましてモモのことを可愛がっています。

モモは、まさに我が家のセラピードッグなのです。


18年4000冊続いた読み聞かせ

読み聞かせは、2001年長女0歳の時から始めました。それから、長男・次男・双子の娘と全部で5人の子供が産まれましたが、読み聞かせを続け、気が付けば18年4000冊にもなっていました。
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