「クマよ」星野道夫著の読み聞かせをした感想になります。
  • 読んだ日: 2003年~2019年
  • 読み聞かせの時間:10分
  • 子供の年齢:2歳~12歳
  • メインテーマ:アラスカの美しい風景とクマの写真、そして詩的な文章は、子供だけではなく親も引き込まれます。

アラスカに立っているような気持ちになる

静かなクマの表情と、筆者の秘めた心のうちを告白するような、クマにやさしく語りかけるような文章は小さな子供の心にも読んでいる私達の心にも深いところに届きます。

特にめくって2番目に出てくる見開きの都会の風景に「気がついたんだ おれたちに同じ時間が流れていることに」という一節が私には響きました。

都会の中であるいようとも、深い森を歩いていようとも、北の荒野をあるいていようとも、同じ地球に生きる生命としてクマと私達は同じ時間を共有している―。同じ空気、同じ大地を共有してるんだ―。そんな著者の気持ちが伝わってくる気がしました。

そして自分がアラスカにふと立っているような気持ちになります。

美しいアラスカの四季の風景

そして、本は進むにしたがって広大なアラスカの四季も春から夏、秋へと進んでいきます。

秋のアラスカの風景の美しさ!

いつかこんな中に自分も静かにすわって風景を眺めたい、そんな気持ちになります。

実は著者の遺稿をもとにして制作された本

実は、この本は星野道夫氏の残した写真とメモから制作されたものなのだそうです。

この本は、星野氏自身と星野氏を愛する家族や周りの方々の合作なんですね。

星野氏がクマに襲われ亡くなったことを思うと、本の後半にある「夜になると少しこわいんだ。どこかにおまえがいると思うだけで・・」「遠い原始人になったような気がして・・・」「でもそのふしぎな気持ちがすきなんだ。」という一節の意味をより一層考えさえられます。

危険と隣合わせでも、クマの近くにいたいと思った星野氏の気持ちが、まさに表されているような気がするのです。

幼児から小学校高学年まで何度も何度も読んだ本

この本は、いつも我が家の本棚にあって、読み聞かせの合間や家族でクマや星野氏のことが話題に上がったりするたびに何度も何度も読みました。

文章は、けっして小さい子向きではないのですが、我が家の子供達が1歳から7歳の時も皆よろこんで聞いていたように思います。

読むたびに違う発見がある絵本です。


18年4000冊続いた読み聞かせ

読み聞かせは、2001年長女0歳の時から始めました。それから、長男・次男・双子の娘と全部で5人の子供が産まれましたが、読み聞かせを続け、気が付けば18年4000冊にもなっていました。
読み聞かせを続けてきた理由はこちらをご覧ください。

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